《セバスチャン･フェザス》ラ･ヴォワル 20VT

補酒を行わず産膜酵母を掛けて熟成させた南西版ヴァン・ジョーヌ

セバスチャン･フェザスは 2012 年に家業のドメーヌを引き継ぎ、ビオディナミを導入、

2017 年からナチュラルワイン造りを始めたガスコーニュ地方のナチュールの新星です。

フランツ･ソーモンやベルトラン･ジュセなどのナチュラルワインの造り手達も彼に大きな信頼を寄せており、

彼からブドウを購入しているというネオ･ヴィニュロンでもあります。

セバスチャンはビオディナミによる栽培は、醸造面にも反映するべきものであると考え、

自然と、醸造添加物を一切使わない、可能な限り人為的介入の少ないナチュラルワイン、

テロワールの個性を表現する Vins Vivans ヴァン・ヴィヴァン（生きたワイン）造りを行っています。

このワインはセバスチャンが補酒を行わず産膜酵母を掛けて熟成させた南西版ヴァン･ジョーヌ的キュヴェ。

『La Voile ラ・ヴォワル』とはフランス語で、『産膜酵母』を意味する言葉であり、

出来上がったワインの名前をそのまま表しています。

粘土石灰土壌の区画のブドウを手摘みで収穫。

新樽は用いずに、ダイレクトプレスした果汁を 6～7 年使用した樽で野生酵母のみで発酵。

SO2 やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。その後、引き続き樽でシュール・リーの状態でバトナージュは行わずに熟成。

マロ発酵はこの間に自発的に実施。ウイヤージュは行わずに、産膜酵母下で 31 ヶ月熟成。

その後、無清澄、無濾過で、SO2 も無添加で瓶詰め。

色の濃いイエローゴールド色の外観から、柑橘類やナッツ、ミネラル、スパイスの香り。

産膜熟成らしいナッティでクセになる個性的な酸味はしっかりと感じながらも、

口当たりは柔らかく黄色系果実のニュアンスも口中に拡がります。

ヴァンジョーヌ的造りをしていますが、近寄りやすい味わいが印象的。

個人的にヴァンジョーヌを飲むときは少し構えて何となく気を引き締めますが、

このワインはゆるっとリラックスして楽しめるのがいい感じです。(エチケットイメージもあるのかな…(笑))

親しみやすく、でも手間暇がすごくかかっているワイン。

白/辛口

※こちらの商品はSO2無添加や極少量添加で、より自然にナチュラルな造りをしたワインとなっております。

　味わいの個体差がある場合や、日々刻々とした変化がありますが、ナチュラルワインの楽しい個性としてお楽しみいただければと思います。

　保存に関しましてもワイン本来の味わいをお楽しみいただくために、原則として温度変化の少ないセラーや冷蔵庫等で保管をお願いいたします。