《アレクサンドル･バン》ピエール･プレシューズ 19VT

熟度と酸の絶妙なバランス

サンセールからロワール川を渡り、プイィ･フュメの丘に向かう途中にある「アレクサンドル･バン」。

子供の頃、農業をしていた祖父を見て興味を持ち、農業学校に進学。

農業とは関係のない仕事をしていた父がナチュラル ワインのファンであった事から、ワイン造りに興味を持ち、

ブルゴーニュや南仏を始め、カリフォルニアでも研修を積み、メヌトゥー サロンの「ドメーヌ･アンリ･プレ」で醸造長を務めた後、2007年に畑を購入して独立。

5haほどの広さから始めたワイン造りも現在は11haほどの広さになり、中生代ジュラ紀後期の地層の畑から印象的な味わいのワインを生み出しています。

畑で除草剤や殺虫剤、化学肥料などの化学物質を用いずにビオロジックやビオディナミによる手法でブドウを栽培、

粒が小さくエキス分の凝縮したブドウを得るために収量を制限し、完熟しつつもバランスの良い酸を備えたブドウを得るために収穫時期を遅らせます。

そのため、一部のブドウにボトリティス菌 (貴腐菌) が付くこともありますが、その貴腐菌がついたブドウも含めて収穫し、

濃密な果実味と品の良い酸、繊細なミネラル感を備えた従来のソーヴィニヨン ブランやプイィ フュメの概念を超えたワインを生み出しています。

このワインは生み出す畑が土が少なく石（仏語でpierre）の多い土壌である事と、

2010年に生まれた息子の名前がピエールである事にちなみ、「大切なピエール」という意味を込め名付けられたキュヴェ。

照りのある黄色掛かった麦わら色の外観から、黄色い花のフローラルさ、パイナップル、洋梨、黄桃などの熟れた果実の香り。

程よいボディがありつつも、舌の上に感じる酸や強力なミネラル感はこの生産者ならではの味わいで、

パッションフルーツやハチミツレモンの様な、蜜のような凝縮感+酸のある爽快感を感じられます。

良質な酸と全体を締める程よい苦み、丸みのあるフィニッシュを感じつつ、濃厚な粘性も感じられる素晴らしいワインに仕上がっています。

白/辛口

※こちらの商品はSO2無添加やSO2極少量添加で、より自然にナチュラルな造りをしたワインとなっております。

　味わいの個体差がある場合や、日々刻々とした変化がありますが、ナチュラルワインの楽しい個性としてお楽しみいただければと思います。

　保存に関しましてもワイン本来の味わいをお楽しみいただくために、原則として温度変化の少ないセラーや冷蔵庫等で保管をお願いいたします。