《ダミアン》プレリット 18VT

メルローの繊細さとカベルネソーヴィニヨンの骨太さ

果実の完熟は果皮でも糖度でもなく「種子の完成」と考える生産者。

樹上で貴腐化するほど成熟したブドウを収穫し、大樽で長期間に及ぶ果皮浸漬によって、果実のすべてを表現するのが彼のワインです。

その背景には膨大な畑での作業はもちろん、収穫量を削り、樹上での完熟を極限まで待つ、「妥協のないこだわり」を持ち続ける造り手です。

このワインはダミアンの唯一造る赤ワインキュヴェ。

30～40 年のブドウを使用。

樹上にて限界まで成熟を待ち収穫。除梗し果皮・種子と共に1 カ月のマセレーション。

圧搾後大樽にて36か月、瓶内にて12カ月以上の熟成。

ダミアン曰く「豊かで寛大」の2018年ヴィンテージ。

18VT貴腐の影響が少なく、果実的なバランス感の良い仕上がり。

酸はやや穏やかでいて、果皮・種子まで完熟したメルローとカベルネの持つ完熟した香りと熟れたタンニン。

凝縮した果実の旨味にあふれていますが、舌触りは非常に滑らか。

複雑さ、妖艶さ、そして緻密な味わいをもったワインに仕上がっています。

ブドウのエネルギーが存分に発揮されており、時間をゆっくりかけて飲みたい一本です。

「ダミアンと言えば『白』」が有名ですが、彼の造る赤ワインも是非飲んでみてください。

赤/フルボディ