《ミヒズ･ファーム》オレンジ 21VT

ブドウの果皮の香りや旨味を最大限引き出した味わい

1983 年生まれのミヒャエル･ギンドル氏はオーストリア新世代の中で最も注目を集める生産者の一人。

2002年に農業学校を卒業したミヒャエル氏は1807 年から続く、農作物、家畜産業、林業、ワイン産業が複合した家族の畑を継承。

畑を耕す馬はもちろん、雑草を食べる羊、鶏、山羊、豚たち、そして畑に自生する無数のハーブたちと全てが共生する世界、

ミヒャエルの提唱する“畑の中での循環型バイオダイナミクス”です。木樽ですらも彼が所有する森のアカシアやオークから造られます。

『ミヒズ・ファーム』は2021 年に発案してスタートしたミヒャエル・ギンドル氏による新たなプロジェクト。

全ての畑はミヒャエルと彼の友人たちによって動物たちと共存した完全な有機栽培で育てられており、

ラベルに描かれているようにブドウ畑の周りには様々な要素が介入します。

すべてにおいてそれぞれの目的がある、自然と共に共存するというミヒャエルの哲学が反映されています。

シャルドネとヴェルシュリースリングの2品種のブドウを使用。

除梗後に14日間果皮浸漬、開放式槽で醗酵、古樽熟成。SO2は極少量添加するのみ。

うすにごりのアンバー色の外観から、柑橘や茶葉の香り。

温州みかんや八朔などの和柑橘を想わせる瑞々しさの果実味としっかりとした酸味。

控えめでドライなタンニンと味わいの余韻が好印象。

抜栓後日が経つにつれて、より気持ちの良く伸びやかな酸味が引き立ちます。

タンニンではなく、ブドウの果皮の香りや旨味を最大限引き出した優秀なオレンジワインです。

オレンジ/辛口